
バイト代の使い道は何が多い?
高校生までは校則で禁止されていたり、受験勉強が忙しくてアルバイトをしたことがなかった、という人も多いことと思います。
しかし大学生になると逆にほとんどの人がアルバイトをしており、学校生活で必要になる費用を自分で稼ぐようになるものです。
日本学生支援機構による学生生活調査によると、全国の昼間部の大学に在学している学生のうち、アルバイトに従事している割合は約83.6%となっています(平成28年度調査)。
この割合は年々増加傾向にあり、現在ではほぼ全ての学生がアルバイトをしているというふうに言ってもよいでしょう。
一方、そうした大学生アルバイトで稼いだ金銭の使いみちについてですが、最も多いのは「趣味・交際費」となっています。
学費や生活費などは一応親からの仕送りで賄うことができるものの、自分の好みのファッションや娯楽関係に使うお金についてはあまり余裕がないので、自分のためのお小遣いとして稼ぐという人が目立ちます。
もちろん親に迷惑をかけまいとして自分で学費や生活費を稼ぐ学生もおり、奨学金を借りて入学をした人などは返済のための金額を今のうちに貯めておこうという意識が見られますね。
学部学科によっては、学校で学ぶ単位だけでなく資格取得のために予備校に通ったり通信教材をとったりすることもありますが、そうした費用は自分で出すということもあるでしょう。
いずれにしても、少しでも親の負担を軽くするために生活費や学費を自分で稼ぐという気持ちで仕事をしている、しっかりした学生が増えてきているという印象があります。
親から十分に仕送りを受けているという経済的に恵まれている人も、将来の就職活動や社会人になってからの資金を考えて貯金にまわしているということもあるのです。
平均月収
学生アルバイトというのは社員として働くのとは違って時給額が一般的に安く、なかなか大金を稼ぐというのは大変です。
全国の最低賃金で最も高いのは東京都の958円ですが、それでも学業と平行して仕事をするのは大変ですので、一月あたりのアルバイト収入は数万円程度が平均的でしょう。
だいたい週に4日くらいのアルバイトをしている人の月収入は7万円程度とされており、10万円を超えるほど働くことができる人はまず見られません。
一方で短時間で効率よく仕事をしている学生もおり、成果報酬型の家庭教師などでは時給の他に受験の成功や成績アップがあったときに謝礼をもらえるケースも見られます。
失敗した経験とその改善策
アルバイトは要領を覚えて効率よくすると、在学しながら月に30万円近くを稼ぐことができたりします。
しかし、あまりのめり込んでしまうと学業の方がおろそかになってしまうでしょう。
私もアルバイトに精を出し過ぎて単位が危なくなり、それが卒業後の就職活動に悪影響を及ぼしてしまった経験があります。
学生生活を充実させるためにはお金は必要ですが、お金を稼ぐことそのものが目的にならないように気を付けるようにしましょう。