学生総合共済ってなに?
学生総合共済という制度について、お聞きになったことがありますか?学生共済は、困った時に頼りになる助け合いの制度のことです。
学生総合共済とは、何かトラブルにあった時に、見舞い金、つまり共済金を送ることで、助け合うというシステム。
全国に加入者がいて、一定の掛け金を払って全体の協同財産を準備します。
そして、加入者が病気やケガで困っている時、また家族つまり扶養者が病気や怪我にあった時に、その協同の財産から、共済金を支払うことによって、加入者と加入者の家族の生活の安定を助けてくれます。
この制度は、1981年からスタートしたもので、近年では70万人近くもの学生が加入しています。万が一の時に、精神的・経済的に、助け合いができるのが特徴です。
高校生と比べても、大学生は活動範囲が広がるもの。サークル活動やアルバイトを始める生徒も増えます。
一人暮らしを始めたり、バイクや車を運転し始めるのも大学生。事故や怪我のリスクが増えるからこそ、安心して学生生活を過ごすために、この学生総合共済というのは、もってこいのシステムなのです。
学生総合共済での保障内容
では、学生総合共済ではどの範囲までカバーされるのでしょうか?大きく分けて、三つの“もしも”をサポートしてくれます。
もし、扶養者、つまりご両親や保護者にあたる方に何かあった場合、授業料などの費用を保障してくれたり、学業を継続してしていくための支援をしてくれます。
また、学生自身のケガや病気の治療費も、カバーされます。
そして、一人暮らしをしている学生に特にぴったりの他人への賠償、つまり借りている家にダメージを加えてしまった場合や事故で他の人に怪我をさせてしまった場合などにも、保障があります。
学生にぴったりの保証内容で、入院は1日1万円が保証されます。通学中や授業中だけではなく、アルバイトをしているときやサークル中、なんと旅行に行っている時までカバーされるんです。
学生総合共済を受けた事例とは?
いざという時に入っておくと安心な学生総合共済ですが、具体的にどんなケースで学生総合共済を受けた事例があるのでしょうか?
例えば、夏に遠い熱中症で倒れ、救急車で運ばれたという男子生徒がいます。6日間の入院で、支払い共済金は1日1万円の総合6万円です。
入院にはお金がかかるものですが、ゆっくりと体を休めるためにも、お金の心配はなるべくしたくないもの。
共済に加入して、利用できたことで、ありがたさが身にしみたという例があります。
また、ストレスや忙しさ生活の乱れなどで起きてしまいがちな急性虫垂炎や急性腹膜炎などでは、入院や手術が必要になります。
2週間程度の入院と手術でも、非常に高い医療費になるため、1日1万円の共済費が非常に大きなサポートとなります。
また、実家以外から通う学生が加入できる火災共済も大きなサポートです。
自分の不注意で発火し、借りている家がすすで汚れてしまった、火事を起こしてしまったという場合には、賠償責任補償がおります。
物件に対して起こしてしまった損害を、自分ですべてカバーしようと思うと、簡単に100万円を超えてしまうこともありますので、共済資金が支払われて、本当に助かった と胸をなでおろしている学生は多いようです。