オフィス街

リクルートラブ=リクラブについて

ここ最近、学生の間で増えてきている印象があるのが「リクラブ(リクルートラブ)」です。
これは会社内の「オフィスラブ」の就活版のようなもので、就職活動を通して顔を合わせているうちに親しくなった人と恋愛関係になる、ということを示します。

都内や大阪中心部のオフィス街になると人気のある企業というのはだいたい決まっているので、同じ方面に進路を決めている他の学生とは説明会やインターンシップで何度も顔を合わせることになるものです。
同じ目的を持って努力をするというシチュエーションはお互いの親密度を高めるための大きな要因になることから、そこで知り合って連絡をとっていくうちに、次第に気持ちが近くなるのでしょう。

リクラブのよいところは、辛く孤独になりがちな就職活動中において、お互いに励まし合うことができるという点です。
また、就活をするときの情報交換についてもお互いに連絡できるので、うっかりな情報漏れを防ぎ、意外な情報なども集めやすくなります。

人間は誰しもつらいときに側にいてくれた人には強い好意を抱くものなので、就職活動中に成立するカップルはかなり多く見られますね。
逆に気になる人がいる時、同じ方面で就活をしていると連絡をするための理由を作りやすいので、就職活動をそのまま自分の恋愛に活かすという人もいます。

リクラブが長続きするかどうかは微妙

同じ気持ちで将来のために頑張り合うという理想的な学生恋愛のリクラブですが、その恋愛が長く続くかどうかは実際微妙なところです。
高校生の受験中の恋愛などもそうなのですが、目標が達成されてしまったあとには環境ががらりと変化してしまうので、そこで関係が切れてしまうということも珍しくありません。

気まずいのが、片方だけが希望通りの成果を得ることができ、もう片方が失敗をしてしまったという場合でしょう。
特に男性が女性よりも希望がかなわなかった時には、その後社会人になってからの関係もかなりギクシャクしてしまうことになります。
リクラブでできた恋人についてはその後あっさりと切れてしまうカップルが大半なようで、就職活動中の期間限定恋人というふうに割り切って付き合うのも一つの方法かもしれません。

失敗した経験とその改善策

リクラブでは、就職活動がまだ終わっていないうちからお互いが険悪になってしまうとデメリットもあります。
昔、リクラブと同じような経緯で一時付き合っていた彼女がいましたが、相手が面接準備で忙しいときに電話をかけてしまったり、逆にこちらが忙しいときに愚痴を聞かされたりして、結局3ヵ月くらいで自然消滅してしまいました。

互いに励ましあえる前向きな関係ならよいのですが、何か嫌なことがあったりしてわざとケンカをもちかけるようなことになると、二人とも思うような就活をするのが難しくなってしまうでしょう。
せっかくつらい時期を一緒に乗り切るのですから、二人で会っているときにはネガティブな発言をせず将来について話し合えるようにすることで、上手に解決をしていくことができるでしょう。