構成を練ってから書き出す

大学生活はクラスメイトとの交流やサークル活動など、楽しいことの多い反面、レポート作成などの義務もきちんと果たさなければなりません。
レポートの作成が苦手という人は、効率よくレポートを仕上げるコツを身につけるようにすることが大切です。
どこから手を付けたらいいのかわからないという人は、闇雲にレポートを仕上げようとせずにしっかりと下準備をしましょう。

レポートをいきなり書き始めようとせずに、まず最初に構成メモを作ればレポート作成が格段に楽になります。
構成メモは「この文章で伝えたいことは何か(主張)」「なぜその主張が成り立つのか(根拠)」「主張と根拠をまとめて念を押す」の三つの要素から成り立っています。

何を伝えたいのかを明確にしておかないと、どこから書き始めていいのかわからないだけではなくて、レポート全体のイメージが曖昧になってしまいます。
論点はどこにあるのか、問題点は何か、先行研究と自分のレポートのあいだにはどんな違いがあるのかなどをはっきりと自分で整理した上で書き始めることが大切です。
自分の主張がなぜ成り立つのかに関しては、統計データや実験データなどを実際に検証しながら説明していくと説得力が増します。

根拠を挙げる際には、「〜だと思います」「〜だそうです」といった表現を使うのは好ましくありません。
確固とした客観的な事実でなければ根拠にはなりえないので、確実な事実だけを記述するようにしなければなりません。
全体的な骨組みをメモにし、各部分を肉付けして膨らませていけば、長文のレポートでも比較的苦労せずに仕上げることができるはずです。

結論から書くとスムーズ

レポートを書く際には、まず結論の部分から仕上げておくと作業がスムーズに運びます。
結論がきちんと出されていれば、趣旨が途中でずれることもなく、簡潔でわかりやすいレポートを効率よく書き上げることができます。

レポートの字数が足りないような時には、自分の主張と正反対の意見や先行研究を取り上げて、なぜその研究ではいけないのか、どんな点に不足があるのか、あるいはどんな点が自分の意見と異なっているのかに関して書き綴っていくといいでしょう。
こうすれば字数を大幅に増やすことができますし、レポートにも説得力が出てきます。

まとめの部分ではこれまでに書いてきた主張と根拠を見つめ直し、簡潔なまとめな意見を述べることが大切です。
レポートの中で十分に述べることができなかった点などについても指摘し、今後の課題とするという文章で締めくくれば、レポート全体に奥行きが出ます。
日頃からブログなどを書いて、文章力を磨いておくとレポート作成の際にもわかりやすい文章が書けるようになります。