TOEICの概要
TOEICは、英語を母国語としない人たちを対象として総合的な英語力を診断する試験です。
合格、不合格という試験結果ではなく、受験した人は全員がスコアという数字で結果を得るという点が大きな特徴です。
TOEICはグローバルに開催されており、日本以外にも世界160か国で年間約700万人が受験しています。
英語力を客観的に推し量るグローバルスタンダートとして使われているため、海外で就職したり外資系企業で働きたい人にとっては高い人気があります。
TOEICのスコアはリスニングセクションとリーディングセクションに分かれており、それぞれが5点から495点で評価されます。
TOEICスコアはこの二つの分野のスコアを合計したものを指し、最低点は10点、最高得点なら990点です。
スコアごとに、日常会話ができるレベルとか、ビジネスで英語を問題なく使えるレベルなどの目安があります。
そのため企業からの求人情報の中には、TOEICスコアが800点以上あることが望ましい、のように一定レベル以上のスコアが求められます。
TOEICは年10回開催されており、日本国内では80の都市で受験できます。
ネットで申し込むと割引価格で受験できるなどのサービスもありますが、払い込んだ受験料の返金はありません。
TOEICの試験内容と難易度
TOEICは大きく2つに分かれており、一般的なTOEICテストの他に、初級者から中級車向けのTOEICブリッジテストというものもあります。
受験者の約9割が選択するTOEIC L&Rではリスニング力とリーディング力を判断するわけですが、そのほかにもスピーキング力とライティング力をテストするS&W、スピーキング力のみのテストなどもあります。
TOEICの難易度は、どのぐらいのスコアを獲得したいかによって異なるでしょう。
例えばスコア550点以上なら、英検2級程度の英語力に相当します。
785以上あれば、準1級の英検を持っているのと同等レベルの英語力があるという事になります。
英検の中で最難関となる1級に相当するTOEICスコアは945点以上と言われていて、かなりハードルは高くなります。
TOEICを取得するメリット
TOEICを取得するメリットは、たくさんあります。
1つ目のメリットは、外資系への転職や海外への転職のチャンスが高まるという点です。
TOEICは総合的な英語力の目安となるため、スコアが高ければ高評価されることでしょう。
2つ目のメリットは、複数回受験することによってモチベーションアップにつながるという点です。
合格や不合格という結果ではなく、受験すれば必ず数字で評価されるため、どんな頑張りでも視覚的に把握できます。
3つ目のメリットは、幅広い国の英語を理解できるという点があげられます。
TOEICでは、アメリカ英語やイギリス英語、オーストラリアやカナダの英語もミックスされています。
それぞれの訛りに慣れておかなければ聞き取れません。