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履修登録の際に気を付けるべき点

大学に入った時にまず最初にすることになるのが履修登録です。
高校まではどの授業を履修するかを選ぶことができる選択の幅は限定されますが、大学になるとどの授業をどういった時間でとるかをほとんど自分で選択することになります。

大学受験まではとりあえず入学試験に合格することが第一目標になってきますが、入学をしたら卒業まで何をどう勉強していくか個人の進路によって大きく異なってくるものです。
とりあえず卒業をするために一番取得が楽な科目を選ぶこともできますが、そうした効率だけを重視した方法では、卒業後に後悔を残してしまうことにもなってしまいます。

履修登録の重要性についてはDODAキャンパスでの履修登録の説明ページで詳しく解説されていますが、まずは履修登録とは何かということから理解をしていきましょう。

最も重要なのが、どの科目を履修して単位を取得するかにより、卒業時に得られる国家資格の受験要件を満たすことができるかどうかが変わってくるということです。

どの大学のどの学部学科を受験するかを選ぶ時には、将来どういった仕事に就職することができるかを考えて行うと思います。
しかし、入学をしただけで自動的にその仕事への進路ができるわけではないので、必要な資格や学問について事前に調べてもれなく履修をしておくようにしましょう。

資格が取得できる授業の受講について

履修科目が国家試験のための受験資格につながる具体例として、以下のようなものがあります。

まず大学内で所定の単位を取得することで卒業時に自動的に資格取得をすることができるものでは、小学校教諭一種や幼稚園教諭一種、特別支援学校教諭といった教育系の資格です。
いわゆる「教職」と言われるものですが、単位取得のためには講義を受けるだけでなく所定の実習などを受けることも含まれているので、それを全て取得することで卒業時に無試験で教員免許が受けられます。

その他にも学校図書館司書教諭や司書、学芸員といった図書館・博物館で就職するときに必要になる資格や、社会福祉主事や保育士、栄養士といった福祉系の資格があります。

また、卒業時に自動的に資格取得はできないものの、卒業後に国家資格を受けることができるようになるという履修単位もあります。
具体的には社会福祉士や精神保健福祉士といった介護系や、看護師・保健師・助産師などの医療系の資格の多く、海技士や甲種危険物取扱者といった技能職です。

医師や建築士などは、専門の大学で必要な単位を取得したのちに実務経験を経て、ようやく国家資格を得ることができるのです。

失敗した経験とその改善策

事前にどの履修でどういった資格や学歴になるかがわかっていないと、後から悔いる結果になってしまいます。

私自身社会人になってから「あれもとっておけばよかった」と思える単位がありますので、将来のビジョンをしっかり見据えて慎重に登録してください。

大学卒業後にそうした国家資格を受験しようとする場合、専門学校に数年通うことになるなど、かなり時間がかかることになりますので、大学在学中にとれる資格や受験資格はできるだけ多くとっておくことが勧められます。