ファイナンシャルプランニング技能検定の概要

ファイナンシャルプランニング技能検定というのは、クライアントの資産にあわせ、貯蓄・投資等のプランを立案したり相談に対応するのに必要な技能のレベルを評価する国家検定制度のことを言います。
試験に合格して合格証書が発行されれば、ファイナンシャルプランニング技能士として活躍することができます。

クライアントに適切なアドバイスをするためには貯蓄、投資、保険、年金、税金、不動産、相続などについての知識も必要となるため、技能検定試験に合格するためには幅広い分野の勉強が必要になります。
ファイナンシャルプランニング技能検定試験は「NPO法人 日本FP協会(特定非営利活動法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会)」と、「一般社団法人 金融財政事情研究会」の2団体が実施しており、実技試験科目にはそれぞれに異なります。

日本FP協会の検定試験は1級から3級まであります。
2級試験を受けるためには日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了しているか、3級FP技能検定に合格していること、FP業務に関し2年以上の実務経験を有している、厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者であるなどといった条件をクリアしている必要があります。

ファイナンシャルプランニング技能検定試験の内容と難易度

検定試験は「学科試験」と「実技試験」の2つから構成されています。
3級は学科試験が60問(120分)と実技試験が20問(60分)、2級は学科試験が60問(120分)・実技試験が40問(90分)です。

学科または実技試験のみの受験も可能ですので、コツコツと勉強をしながら試験に合格することも夢ではありません。
学科と実技試験のどちらかに合格している場合、合格した科目の免除申請を有効期限内に行い、不合格となった科目のみ受検して合格すれば、学科・実技両方の試験の合格者と認定されます。

受験手数料は3級が6,000円、2級が8,700円となっており、インターネットあるいは受験申請書で受験申請を行います。
試験の合格率は3級が70%前後、2級になると25〜30%前後です。

ファイナンシャルプランニング技能検定試験を受験するメリット

技能検定3級に合格していれば、お金の知識が身に着きますし、2級の資格を所有していれば金融・保険業界での就職が有利になります。
2級検定試験に合格するためには150〜300時間の勉強が必要と言われていますので、将来金融業界や保険業界で業績を上げたいと思っている学生は、早めに勉強を始めておくと良いでしょう。

独立開業を考えている人にもおすすめの資格です。
2級の資格を取得しておけば、将来はファイナンシャルプランニング技能検定1級試験を受けるのにも便利です。