外国語

第二外国語を選ぶポイント

大学に入って高校と大きな違いを実感することの一つに「第二外国語」の存在があります。

日本の義務教育では小学5・6年生から英語の授業を行うこととなっており、受験科目としても英語はまずほぼ全ての学部学科で含まれています。
高校までの英語の授業ではかなり難しい英語の読解について勉強をしますので、実際に外国人を前にしてスラスラ英語を話すことができるかどうかはともかく、英語という言語については詳しく知ることができているでしょう。

そこで大学の一般教養科目となっているのが第二外国語で、英語とともにもう一つ言語を学習することになります。

どの外国語を学ぶかについてはある程度自由に選択できるようになっていますが、大学によってその言語を教える講師がいるかの事情が異なりますので、どの言語を学習できるかの事情が異なっているものです。
ほとんどの大学で選択することができる科目としては、中国語や韓国語など地理的に近い国の言語があり、他にヨーロッパ系のドイツ語やフランス語、スペイン語といったものが多くなっています。

文部科学省の世界の母国語人口(上位20言語)を見ると、最も多いのは世界一人口の多い国としての中国語で、次いで英語やスペイン語、ヒンディー語といったものが上位に入っている言語です。

日本において英語教育の重要性はかなり広く伝えられているところですが、今後は英語だけではビジネスシーンで困ることも出てくるのではないかと予想されます。
特に技術系や医療系の仕事では、日本よりもむしろ海外で多く人材が必要とされているので、語学ができるかどうかでビジネスチャンスもかなり大きく変化してくるでしょう。

もっとも、第二外国語で学ぶことができるのはその言語の基本部分のみなので、本格的に会話や読解ができるようになるにはきちんとした勉強が必要です。
少なくともその言語の構造を知ることができることで、その後の学習がかなり楽になってきます。

それぞれの言語を学ぶメリット

どの言語を選ぶのがよいかは本人の興味や進路希望によって異なるので、どういった場面で役立つかについて軽く説明していきます。

まず英語は実質的な世界共通語となっているので、アメリカやヨーロッパ、オセアニア地域、東南アジア諸国での仕事では必須となります。

次いでフランス語は、フランスだけでなく世界29カ国で公用語となっている重要な言語です。
人口自体はそれほど多くありませんが、特に今後発展が見込まれるアフリカ地域で多く使用されているので、将来的に重要な言語の一つとなることが予想されます。

もう一つ汎用性が高いのがスペイン語で、こちらはスペイン以外に南米地域で多く使用されています。
北米でも南米からの移民が多くいることから、スペイン語ができる人材の需要はかなり高くなっているのです。

失敗した経験とその改善策

私自身の経験では、第二外国語は卒業要件を満たすための義務としての授業という考えがあったので、周囲のうわさや友達の履修状況に流されてつい学内で「楽に取れる」というものを、自分の興味とは別に取得してしまったという後悔があります。

あとから語学学校に通うにしても、第二外国語をとっておけばかなり習得が楽になるので、周りに流されず自分の興味・進路を中心に科目を選びましょう。